学校で初めて音楽を習うとき、必ず、ドレミから習いますよね。

ドレミファソラシド(ハ長調)の音階を習います。

それは、♯(シャープ)や♭(フラット)が付かない、教えやすい音階だからなんです。

一方で、ヴァイオリンを初めて習うときには、実は、ラシドから習います。

正確には、ファとドとソに♯(シャープ)が付きますので、ラシド♯レミファ♯ソ♯ラのイ長調の音階です。

え?いきなり♯だなんて、初心者に難しくない?と思われがちですが、実は、初めて楽器を構えて、初めて音を押さえて鳴らすには、この音階が一番自然な手の形でできて、初心者にやさしい音階なんです。


ちなみに、この、ラの音。

ラ…はイタリア音名ですが、

ドイツ音名では、A(アー)

英音名では、A(エィ)

オーケストラなどで、はじめにチューニングで鳴らす音もこのラ(A)の音です。

ヴァイオリンでは、開放弦といって、指でおさえなくても出せる音です。

Aは、アルファベットでも一番はじめに来る音で、実は非常に大切な音なんですね。

ですので、ヴァイオリンの習い始めもAの音からだというのも頷けます。