ヴァイオリンを習わせるのは、早ければ早いほど良い、と思われている方は少なくありません。
教育に熱心な方ほど、早く習わせたがる傾向にあるように思います。
以前、2歳さんを親御さんの希望でどうしてもと体験レッスンしたことがありますが
やはり、ヴァイオリンを習わせる適切な年齢は4歳頃以降だと確信しました。
では、3歳までの間に親が子どものためにできることはなんでしょうか?
3歳までは、人間の土台ができる大切な期間。
人間の本能とは、「生きたい」「知りたい」「仲間になりたい」の3つ。
この3つを伸ばしてあげることで、豊かな人生に繋がっていきます。
親子の絆を深めるためにもこの時期は非常に大切ですから、
今すぐにでも実践できる知っていて損はない5つをまとめてみました。
①愛情をめいっぱい注ぐ
人間は本能で「生きたい」という欲求があります。
それは、「愛されたい」「認められたい」という欲求を生み出します。
いわゆる、承認欲求ですね。
この承認欲求が満たされていないと、大人になってからが非常に大変です。
この時期にいかに愛情をもらえるかで子どもの今後の生きやすさが決まると言っても過言ではありません。
笑顔でスキンシップや声かけをたくさんしてあげてください。
また、泣いたらすぐに抱っこしてあげることもとても大切です。
そうすることによって、子どもは「安心」することができます。
②失敗を褒める
子どもは自分でなんでもやりたがります。そしてよく失敗をします。
親はそんな時、どうしても叱りがち。
「何やってるのよ!もう〜!」私もそうでした。。。
でも、3歳まではとにかく褒めてあげてください。
「よくがんばったね!」とチャレンジできたことを褒めてあげるのです。
そして、できるようになったことも「できるようになったね!」とたくさん褒めてあげます。
そうすると、子どもも脳細胞も喜びます。
この時期に失敗を認めて褒めてあげると、チャレンジできる、挑戦を怖がらない人間になります。
③子どもの興味を尊重する
子どもは「知りたい」という本能を持っています。
興味関心を持ち、挑戦することは楽しい!と感じられるように
「子どもがしていることを途中で止めない」「できる限り手助けをしない」「応援する」ことが大切です。
公園でもよく「危ないから」と、すぐに親が手助けしてしまっているのを見かけますが、
もったいないなと思ってしまいます。
家の中でも「だめ!」と取り上げることがないよう、危ないものはできる限り手の届かないところに避けておいて、
子どもの興味を削ぐことがないようしてあげると良いですね。
子どもは一度できなくても、繰り返し諦めずに挑戦し続けます。
手助けせず根気よく見守ってあげれば、子どもはどんどんと「考える力」を伸ばしていきます。
また、子どもが興味を持ったことは否定せず、応援してあげてください。
子どもは好きなものはとことん覚えます。
恐竜の名前だったり、車の名前や電車の型など、大人顔負けなくらい暗記している子どももいます。
「興味を持つ力」「好きになる力」は全ての事柄の原動力になります。
それを、この時期に思う存分満たしてあげること、それが、「知りたい」本能を伸ばすキーポイントでもあります。
④真剣に競争したり同じ目線で一緒に遊ぶ
子どもは競争が好きです。これも「生きたい」という本能からくるものです。
私もレッスンの中でよく競争の要素を取り入れます。
ただ「やってみよう!」だと気の乗らない子どもでも、「競争しよう!」と言うと、俄然やる気になったりします。
また、一緒に遊ぶことで、「仲間になりたい」本能を満たすことができます。
子どもは、こちらが手を抜くと途端にわかるものです。
ですから、本気で向き合うことがミソです。
⑤笑顔でコミュニケーションをとる
「仲間になりたい」本能を伸ばすのに非常に大切なのがコミュニケーションです。
子どもが一所懸命に話し始めたら、最後まで共感しながら愛情を持って聞いてあげることが大事です。
また、笑顔で聞くのも大切ですね。
どうしても忙しくて目を見てしっかり聞けない時は、「〜分待ってね」と約束して、その約束を守るようにします。
また、子どもはよく「お母さん来て!」と言いますね。
こんな時もできる限り行ってあげます。
行けない時は、「お母さん今手が離せないから、あと〜分したら行くね」と約束して守ります。
いかがでしたか?
お母さんの愛情は言うまでもなく世界で一番なのは間違いありませんが、
少しの工夫で、それが何倍にも何十倍にもなり、子どもの脳を育てていってくれます。
私もこれを書きながら、自分に置き換えて見るとなかなかできなかったことも多々あったな~と思い出します。
できなくってもいいんです。
できなかったら笑ってください。
親が笑顔だったら子どもは嬉しいはずです。
この記事が少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。
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