【バイオリン事始め】楽器はどこに置いておくのが正解?

習い始めによく聞かれるのが、『バイオリンはどのような場所に保管したらいいですか?』
という質問です。

そうですよね。
バイオリンてなんだかとても繊細そう。。。
はじめは触れるのも怖い、、、なんてことをよく聞きます。

習い始めは不安だし、わからないことだらけですね。

 

バイオリンは生きている

バイオリンは生きてます。
材質は主に「木」なんですね。
木材は常に呼吸しています。

湿度、温度に非常に敏感です。

 

人が快適と思う環境がベスト

簡単にお伝えすると、人が気持ちよいと思う場所に置いてあげるのがいいですね。
一日を通してあまり気温差のない、人が快適に過ごせる場所を目安に考えてみてください。

 

バイオリンが嫌がる場所

高温多湿を嫌います。
絶対にダメなのは、真夏の車内にほったらかしにすることです。
バイオリンは、接着剤として「膠(にかわ)」が使われているため、全て溶けてバラバラになってしまいます。
本当は年中を通してこれは避けて欲しいのですが、冬であっても思いもよらず車の中は高温になることがあります。
また、車上荒らしに遭ってしまうこともあるかもしれません。
面倒でも短時間でも、車に放置することは避けて欲しいです。

ちなみに、バイオリンに最適な湿度は50%前後と言われています。
なので、特に冬あたりは楽器が良く鳴ってくれます。

私は、年中エアコンをつけてバイオリンと一緒にいます。
最近のエアコンは湿度調整もしてくれるので、除湿機は使用していません。
冬のあまりに乾燥がひどい時のみ、加湿器を使用しています。

加湿器を使用する場合は、楽器からは必ず離してくださいね!

 

松脂の扱い方

弓に必ずつける松脂ですが、松脂って溶けるんです。
もともと松脂は液体ですから、当然と言えば当然ですね。
特に黒い松脂をお持ちの方は要注意です。
初心者の方には、黒い松脂が柔らかく扱いやすいのでおすすめなのですが、
溶けやすいのがたまに難点です。
真夏に出歩いていても溶ける場合もあるようです。

溶けてもまたすぐに固まるのですが、
一度溶けて固まった松脂は、新品と同様、表面がツルツルになります。
そのため、やすりで表面を少し擦って、塗りやすくしてあげてください。
やすりは、ホームセンターや100均でも売っていますよ。

 

バイオリンを置く場所

保管する場合は、必ずケースを横にしてください。
縦にすると不安定で、ケースごとであっても、倒れると楽器が壊れてしまうことがあります。

また、練習するときのバイオリンケースの置き場所ですが、安定している場所を選んでください。
自分の腰よりも高いところでの出し入れは危険です。
机、テーブルや椅子の上に置く場合、引っかけて落ちないよう気をつけます。
床に直接置く場合は、足で踏んでしまわないよう気をつけます。
意外とよくあるのが、立てている譜面台が楽器の上に落ちてしまうことです。
楽器を出す前に、周りのものにも気をつけて、楽器の上に落ちて来ないよう細心の注意を払う必要があります。

 

練習中にバイオリンを置く場所

練習中、ちょっと楽器を置いてお手洗い〜や、お茶を飲む〜なんてこと、ありますよね。
そのときに気をつけていただきたいのが、楽器の置き場所なんです。

毎回、面倒でも、ケースに入れて蓋をし、どこか一箇所は必ず閉めてすぐに開かないようにしてください。

ちょっとだけ、、、でも、何があるかわかりません。
蓋を開けたまま、その上に何かが落ちてくる可能性もあります。
蓋がすぐに開かないよう閉めるのは、何かがあったときにすぐに持てるからです。
蓋だけ閉めていても、持ち上げると楽器が飛び出て破損します。

楽器を扱う時は、常に先のことを考えて動く必要があります。

バイオリンは表板が非常に柔らかく壊れやすいため、
上から力が加わると簡単にひびが入ったり割れてしまいます。

 

弓の先に気をつけて

弓についてですが、多いのが、弓先の破損です。
特にお子様に多いのですが弓先で床をつついたり、弓先から落としてしまうことがあります。
弓先にはチップという白いカバーのようなものがついているのですが、非常に割れやすいんです。
割れを放っておくと、弓の毛が一気に取れる場合もあるそうです。

演奏する時も、壁からは離れてくださいね。
大人の方でしたら、天井も要注意です。

さすがに弓がぽっきり折れてしまう、というのを経験したり見たりしたことはないのですが
くれぐれも気をつけたいところです。

また、弓先は凶器にもなってしまいます。
弓先が目に入ってしまったりすると失明にもつながりかねません。
弓を出し入れしたり演奏したりするときは、自分にも、周りに人がいないかどうかも見てくださいね。

 

 

のぞみ先生
のぞみ先生
小さいお子さんは、慣れるまで一緒に出し入れを行い、慣れてきてからも見守ってあげるとよいですね。

 

 

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横浜市中区本牧町
いのうえバイオリンビオラ教室 井上望美