【レッスンと練習】習慣化のすすめ

私は、上達はゆっくりでいいと思っています。
上達が早いと止まるのも早い。
生徒さんそれぞれがそれぞれのペースで成長していければ、無理もありませんし、
楽しく続けることができます。

上達には、まずは続けることが何よりも大切です。

 

レッスンと練習

バイオリンを習い始めると、「レッスン」と「練習」というワードをよく聞くようになります。
レッスンと練習の違いって、分かりますか?

時々、レッスンも練習も「練習」と呼んでいる方がいます。
それが生徒さんの場合、その度に、訂正しご説明したことがあります。

レッスンは、先生のところで練習の成果を見てもらい、自分の課題や練習の仕方を教わることを言います。
練習は、あくまでもひとりでするもので、レッスンまでの間、自宅で取り組むのが練習です。

のぞみ先生
のぞみ先生
レッスンも一緒に練習するものだと思っているとそれは違うので、意識を変えた方が良いかもしれませんね。

 

 

練習だけで上達する?

じゃあ、練習だけでも楽器はうまくなるのでは?
そう、いわゆる独学がこれに当たりますね。
最近では、独学のための動画やテキストなども数多くあり、ひとりでも学びやすくなっています。

ただ、独学はひとりよがりに陥り、変な癖がついてしまったり、より弾きにくい方に傾いてしまったりと弊害も多いです。
レッスンは軌道修正の役割があります。
週1回がベストですが、月1回でもいいので、定期的にレッスンを受ける方が、
結果的に無理なく上達できます。

 

 

毎日がレッスンだったら?

毎日がレッスンだったら、上達も早いと思いますか?
確かに上達は早いかもしれませんね。

さすがにやってみたことはないのですが、おそらく生徒さんも息苦しく感じるでしょうし、
生徒さん自身が自立できないので、結果的には上達できないでしょう。
結局は、先生がいないと演奏できない、という指示待ち人間になってしまいますね。。。

定期レッスンだと、週1回というレッスン頻度が多いのではないでしょうか。

月30日だとして、レッスンが3日だとすると、27日はレッスンがありません。
この27日間をどう過ごすかで、バイオリンの上達度合いが実は大きく変わってくるのです。

27日間のひとり練習こそが、実は上達の鍵なんです。

 

 

練習の頻度と質

練習の回数が多ければ多いほど良いのか?
とよく聞かれますが、私はそうは思いません。
一回一回の練習の質が非常に大切です。

どんな練習をすれば良いのかはレッスンでお伝えしていますが、
全部をしないといけないわけではありません。

人間ですから、日によって体調も違います。
集中できる度合いも変わってくるので、できる範囲でいいから少しずつやってみることが大切です。
何事も、はじめから勢いよくとばしてしまうと、あとで疲れて進めなくなることはよくあることですね。
皆さんもそんな経験があるのではないでしょうか?

 

練習の習慣化

練習が大切だというのは、誰しも頭では分かっていることですが、それを習慣化させることって
これまた大変なことです。

習慣化がなぜ大切かというと、技術を体得するには、積み重ねが必須だからです。
それが毎日だとより効果的です。

ただ、どんなにバイオリンが好きでも、日々の練習は面倒くさかったりします。
私もそうでしたから。。。笑

もちろん、はじめから頑張りすぎることはありません。
レッスン以外の27日のうち、まずは1日でもバイオリンを触ることをおすすめしています。
楽器ケースを開けるだけ。
楽譜を見ながら歌うだけ。
など、ハードルが低い方が取り組みやすくなります。

バイオリンは、①楽器ケースを開けて、②弓を張り、③松脂を塗って、④チューニングをする。。。
音を出す前に、これら4つもの工程をクリアしなければなりません。

これが、習慣化になかなかつながらない要因でもあるなと私は感じています。

そのため、習慣化に繋がる3つのおすすめ行動をご参考までにお伝えしたいと思います。

 

1.バイオリンの置き場所を工夫する

目につきやすい場所や、移動させずにそのままケースを開けて準備できる場所など、
楽器の安全には気をつけて工夫してみる。
楽器の置き場所について詳しく知りたい方は、はこちらをご覧くださいね!

⇩⇩⇩

【バイオリン事始め】楽器はどこに置いておくのが正解?

 

2.日常のスケジュールに組み込む

時間を決めてもできない場合は、おやつを食べたら練習する、歯磨きをしたら練習する、など、
日常的に必ず行う行動の後にセットにしてしまうことです。
ご飯の後に歯磨きを行うのも習慣化ですね。
それと同様にバイオリンも日常生活に組み込んでしまうのです。

 

3.親がバイオリンを好きになり、コンサートなど生音が聴けるチャンスを増やす

私もそうなのですが、良いコンサートを聴きに行くと必ず練習したくなります。
モチベーションが上がります。
また、親が一緒にバイオリンを好きになり、趣味にしてしまうことは非常に効果的です。
弾かなくても、一緒に聴くだけでいいんですよ。親が興味を示すんです。夢中になれたら尚いいですね。
なかなかコンサートに行けないのなら、YouTubeなんかでも良いですよ。
音楽に触れる時間を意識的に増やすんです。
共通の話題が増えますし、子供は、結局のところ、練習もレッスンも親に見ていて欲しいものです。
褒めて欲しいんですね。

 

練習し始めたときに大切なこと

せっかく練習し始めても、実は逆効果になってしまうことがあります。

幼児さんの時は家での練習でも、変な癖がつかないよう親御さんに手伝ってもらうことも
よくあることなのですが、小学生になるとかえってそれが逆効果になることが多くなる場合があります。

それは、ダメ出しをすることです。
そこから喧嘩になり、練習しなくなって、、、これでは悪循環になっていきます。

先ほど、親が興味を持って夢中になると良いとお伝えしましたが、
それは単純にバイオリンを好きになっていただきたいだけで、
お子さんが上達するよう躍起になるわけではありません。
ここをはき違えると大変なことになりますからくれぐれもご注意くださいね。
お子さんと向き合うのではなく、お子さんと同じ方向を向く、と表現すれば分かりやすいでしょうか。

親御さんは、どんな状況であっても見守ってあげてください。
可能であればお子さんの前回の演奏や練習と比べて、できるようになっているところや、
親が好きなところを伝えてあげて欲しいんです。
間違っても、人と比べることだけは避けてくださいね!
お子さんが悲しくなってしまいますし、お子さんの自己肯定感を下げてしまうことにもつながってしまいます。

4つもの工程をクリアし、練習できたことを褒めてあげる、
これだけで充分だと私は思います。

 

 

いかがでしたでしょうか?

どんなにモチベーションが上がらない生徒さんでも、「練習すれば上達する」体験ができれば
親が言わなくても自ら取り組むようになります。

また、どうしても練習できない環境であったり、練習できない事情がある方もおられると思います。
そんな方はぜひご相談ください。

毎月のレッスンを続けることだって習慣化なわけです。
同じ曜日、同じ時間、レッスンを受けに行くことだって立派な習慣。

当教室の大人の生徒さんは、平日に練習ができず、土日のみの練習、且つ、土日にレッスン
という方がほとんどなのですが、皆さんそれぞれ歩みは違っても上達し続けておられます。

それは、練習ができなくても続けているから、なんですね。
練習ができなくても、辞めずに続けて欲しいです。
「やっててよかった」と思える日は必ず来ますから。

のぞみ先生
のぞみ先生
こうでなきゃいけない!ではなく、こうしたい!を
一緒に考えられる教室でありたいなと常々思っています。

あなたにとって、バイオリンという楽器が、生活と心を豊かにするものとなってくれることを切に願っています。

 

 

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