あなたは、自分だけの良い音を持っていますか?
ヴァイオリンは、立ち方から始まり、楽器の構え方、音を出せるようになるまで、実に様々な過程を経なければなりません。
音を出せるまでに数ヶ月〜1年以上かかった方もおられるのではないでしょうか。
それほどに難しい楽器だと言われるヴァイオリン。
実は、「人間の声に一番近い楽器」とも言われています。
私の師匠は第二次世界大戦を生き抜いた方です。
焼け野原の日本で、父親の影響でヴァイオリンを続けた師匠。
そんな師匠は、「自分だけの良い音を持て」そう常々私に伝えてくれました。
師匠の音はとても独特で、目をつむって聴いていても、あ、これは先生の音だ!とすぐわかります。
なんとも言えない情緒溢れる音でした。
心の奥底に響く音。
レッスンもとても独特でしたが、私の中では、先生の音色は今でもすぐに思い出せるほど印象的です。
プロになる!と決意してからは、さらに厳しくレッスンしてくださいましたが、それでも、自分の音を持て、は必ず言われたこと。
プロになろうがなかろうが、結局、その人の演奏の何が人を感動させるのか?
それは、その人の持つ「音」
もちろん、表現するためにテクニックは必要です。
でも、極端な話し、開放弦だけでも良い音が出せれば、人を感動させることができるというのが持論。
私が展開するレッスンは、「良い音」を作り出すためのテクニックをコーチングするためのもの。
趣味で習う大人の方でも、お子さんでも、レッスンの中身は変わりません。
あなたの音、ぜひ、深掘りしてみてくださいね。
いのうえバイオリンビオラ教室
井上望美
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